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「SRレポート」の見方

「SRレポート」とは、有価証券報告書とした各企業のIR情報の中から、学生の皆さんが企業研究する上で重要な情報を抜粋し、簡易的にまとめたレポートです。数値をグラフ化したり、数値からだけでは読み取りにくい情報を客観的に解説という形でまとめていますので、ご活用ください。以下レポートの見方をご説明しています。

SRレポートの構成

「SRレポート」は、以下の4つの情報で構成されています。

  • 1.客観的事実に基づく情報
  • 2.規模やサイズの違う会社を比較するための情報
  • 3.採用情報では伝えられない、会社の課題やリスクに関する情報報
  • 4.市場や株主からの評価とSR事務局による中立的な解説情報

※用語の定義はこちらを参照ください → 用語集

1.客観的事実に基づく情報

採用情報では、一般的に売上に関する情報は表記されますが、もう一歩突っ込んだ経常(営業)利益やその推移、事業ごとの比率に関する情報はあまり表記されていません。「SRレポート」では直近の売上や利益の推移や事業(セグメント)ごとの数字を把握することで、その会社の経営のトレンドを理解することができます。また従業員や役員の状況を把握することで、会社の現状を生み出している会社の経営体制をある程度把握することができます。

①売上高と経常(営業)利益の推移

過去5期分の売上と経常(営業)利益の推移をグラフで表現しています。売上・経常(営業)利益はどのように推移しているのか?という会社の成長トレンドや解説からその要因等を読み取ってください。

②セグメント別の売上と経常(営業)利益

企業は会社の経営を管理するために事業ごと、地域ごととなどに分けて管理しますが、それを一般的にセグメントといういい方をします。そのセグメントの過去2期分の売上と経常(営業)利益の比率をグラフと解説を基に、どの事業が伸びているのか?どの事業の利益率が高いのかといったことを把握して下さい。

<ワンポイントアドバイス!>
一般的に売上規模の大きな会社よりも小さな会社の方が成長率は高くなる傾向が強いです。また重要なのは、売上・経常(営業)利益がなぜ増減したかの理由を想像したり、確認したりすることです。この数字はあくまでも結果であり、そのプロセスを把握することを心掛けましょう!

③従業員と役員の状況

従業員の人数、平均年齢、平均勤続年数、平均年間給与と役員の人数、平均年齢、女性役員人数を数値と解説でお伝えします。ここで注意すべき点は、上場企業の中には持ち株会社(ホールディングス)の形式をとっている会社が少なくありません。ここで表示されている数字が、持ち株会社の数字なのか?それとも傘下にある事業会社やグループ会社までを含めた数字なのかを確認することです。

一般的に持ち株会社単体の場合、人数が少ない、平均年齢が高い、勤続年数が長い、年間給与が高いといった傾向になりがちです。また役員の人数についてですが、事業を多角的に展開している会社や、組織上の部門が多く存在する会社は、その責任者として役員を配置することが多く役員の人数が多くなります。そうなると会社の経営に関する意思決定が、役員の少ない会社よりも遅くなってしまうということも予想されますが、あくまでも確率論の話ですので気になる方は確認をしましょう!

また、年齢もそうですが、有価証券報告書から役員の経歴等をチェックすると、どんなキャリアを持つ人が役員になっているのかといった点も見えてきますので、気になる方は確認してみましょう!

2.規模やサイズの違う会社を比較するための情報

このレポートの中でも重要度の高い項目です。学生の皆さんは、売上が大きく、従業員数の多い会社つまり、規模やサイズの大きな会社に目が行く傾向にあります。しかし重要なのは、規模やサイズに関係なく経営状況が把握できる比率です。この比率を見ることで、会社の成長性や生産性、経営の安定性を確認することができます。これにより売上や従業員数が全く違う会社同士を比較することができるのです。

※用語の定義はこちらを参照ください → 用語集

①売上高成長率の推移

「客観的事実に基づく情報」にもある、売上の成長性を具体的な数字で示していますので、その会社がどの程度成長しているのか?を把握すると同時に、他社との比較に活用することができます。

②経常(営業)利益成長率

「客観的事実に基づく情報」にもある、経常(営業)利益の成長性を具体的な数字で示していますので、その会社がどの程度成長しているのか?を把握すると同時に、他社との比較に活用することができます。

③売上高経常(営業)利益率

会社や事業が稼ぎ出す力を具体的な数字で示していますので、その会社がどの程度稼ぐ力があるのか?を把握すると同時に、他社との比較に活用することができます。

④自己資本比率

会社のすべての資産の中で、会社が自力で集めた資産の比率を示す数字ですので、経営基盤の安定感を把握できると同時に、他社との比較に活用することができます。一般的に自己資本比率は高い方が経営の安定性も高いと言われます。

⑤従業員一人当たりの売上と利益

全体の売上・経常(営業)利益を従業員一人当たりに換算した数字ですので、その会社の生産性を把握することができると同時に、他社との比較に活用することができます。

<ワンポイントアドバイス!>
規模やサイズに影響を受けずに、その会社の成長性、安定性、生産性を把握することができますが、業種や戦略によって基準となる数字にバラつきがあります。同業他社の複数の平均値を基準にみることで、その会社の状況をある程度把握することは可能です。また、数字の根拠になっているのが何なのか?を予測したり、確認したりすることでより深い企業研究が可能になります。

3.採用情報では伝えられない、会社の課題やリスクに関する情報

採用情報において会社があまり学生に対して提供していない情報と言えます。自社が今後成長していく上で、何を課題として捉えているか?将来的なリスクをどう捉え、どんな備えをしているか?が、有価証券報告書には記載されています。

ここでは、その中から優先順位の高いものをピックアップし表記しました。ただ、本来は投資家を対象にした内容となっているので、今ひとつピンと来ない内容もあるかと思いますが、重要なのは会社がどんな課題、どんなリスクを想定して経営を行っているかを把握することと、自分だったらどんな対策を施すかを考えることですので、ぜひ自分なりの分析を行ってみてください!

①対処すべき課題

将来取り組むべき経営課題や、自社の目指す方向性や目標が表記されています。

②事業等のリスク

企業や業界の抱えるビジネス上のリスクや、その対策が表記されています。

<ワンポイントアドバイス!>
「対処すべき課題」「事業等のリスク」のいずれもその会社独自の内容はもちろんですが、たいていの場合、業界全体の課題やリスクが表記されています。つまり、業界研究を行う上ではとても役立つ情報が満載されているのです。また同じ業界の会社であっても、優先している課題やリスクに違いがあることもあり、その会社の方向性や戦略の違いを理解することができます。

4.市場や株主からの評価とSR事務局による中立的な解説情報

株価とは、市場や投資家からの評価が反映されます。安定的に成長している会社だ!今は利益が少ないが、将来的には大きな利益を生み出すであろう!将来性のある事業を展開している!同業他社の中でダントツの利益率を誇っている!などなど。

投資家は学生の皆さんと同様に会社を研究・分析して、会社の価値を評価します。その評価を数字で表しているのが株価であり、客観性の高い数値と言えます。但し、あくまでも資金の投資目的を前提としているので、学生の皆さんと全く同じ基準で評価しているとは言えません。
そこで最後に本サイトを運営しているSR事務局が、学生目線で総合的に解説をしていますので、今後の企業研究の参考にしてください!

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